2011年11月21日掲載の日本経済新聞朝刊より

個と組織の共進化や共創を目指す新しい価値創造のリーダーシップのあり方を探求する場として、業種を超えた当フォーラム幹事会社の経営者の皆様を中心として、「価値創造フォーラム２１」は1998年4月に設立されました。

そして今日まで、14年余りにわたり、『企業価値とは社会的価値、文化的価値などを含んだ奥行きの深いもの』という理念の下、企業価値の向上を希求してまいりました。その中で、企業には数値化のできない文化や脈々とした遺伝子が存在し、その原点には、常に顧客に対する価値の創造という強い思いがあること、そして絶対的価値の創造と深化がそれぞれの企業の持続的発展へ繋がるということを改めて認識致しました。そして、この理念や価値観を受け継ぐ、次世代のリーダーを育成すべく、リーマン・ショック直後の2008年11月に、第1期「価値創造リーダー育成塾」を開講致しました。

中東情勢の混乱や欧州ソブリン危機などで世界が激しく揺れ動く中、これまで世界経済を支えてきた既存の諸システムが行き詰まり、あらゆる分野で大きなパラダイム転換が必要とされています。それぞれの企業が時代を超えた持続的発展をめざし、物事の本質を見失うことなく主体的に未来を切り拓いていくためには、これまでにも増して絶対的な価値の創造と深化に挑む強いリーダーの育成が必要であると考え、これに賛同するコンソーシアム参加企業と日本経済新聞社の協力・後援のもと、本年12月に第2期「価値創造リーダー育成塾」を開講する運びとなりました。

今後1年間にわたる本塾の活動を通じて、価値創造理念の共有と伝承、そして価値創造のサイクルとプロセスの体系化・組織化、次世代を担う人材の横のつながりを図るプラットフォームの構築等を目指していく所存です。第2期の活動も、第1期と同様、当フォーラムの幹事会社を中心に実施していきますが、将来的にはオープンな形で展開することも考えており、また、ここでの活動概要を日本経済新聞、フォーラム雑誌などの出版物、専用サイト等で随時発信していくことも予定しています。

今回の第2期「価値創造リーダー育成塾」の活動を通して、産業界や学会における様々な価値創造プロセスやシステムの更なる進化を促し、日本社会の再生と持続的発展に、より一層寄与することを目指していきたいと考えています。

第２期コンソーシアム企業一覧

第２期運営体制