ホーム>発足にあたって
2008年11月15日掲載の日本経済新聞朝刊より
価値創造フォーラム21
第3代理事長 長島徹
「企業の価値」が注目されている現在、新たなる価値創造を目指す企業活動のあり方、個と組織の共進化および、共創を目指す新しい価値創造のリーダーシップのあり方などを探求する場として、1998年の4月に異なる業種、立場の異なるものが相集い、共通の志をもって「価値創造フォーラム21」が設立されました。それから今日まで、新たな時代の企業理念、経営哲学や企業活動のあり方等について研究してまいりましたが、企業が健全な事業活動を通して、社会に貢献し続けるためには、企業価値追求の姿勢を、世代を超えて継承し続ける事が重要あると考え、この度、「価値創造リーダー育成塾」を発足させる事にいたしました。
私どもはこの10年間、フォーラムの場を通した企業価値の向上を探求してゆく過程で、企業価値を社会的価値、文化的価値等を含んだ、奥行きの深いものと捉えてきました。そして、価値を創造し続ける企業には、数値化できない企業文化や、脈々とした遺伝子が存在し、価値創造の原点には常に顧客に対する価値創造をベースに、絶対的価値の創造と深化がある事を学びました。
現在、アメリカに端を発した金融危機によって、これまで世界経済を支えていたシステムが行き詰まり、激しく流動化する世界的潮流の中で、あらゆる分野でパラダイムの大転換が必要とされる時代を迎えています。このような時代を超えて、それぞれの企業が持続的発展を目指し、物事の本質を見失うことなく、主体的に未来を切り開いて行く為には、これまでにも増して絶対的価値の創造と深化に挑まなければなりません。力強い価値創造のリーダーシップ、普遍的価値基準と優れた企業遺伝子を組織化し、永続化させる仕組みの構築が必要とされます。
この度発足させる「価値創造リーダー育成塾」では、日本経済新聞社の後援とコンソーシアム参加企業の協力を得て、次世代の価値創造リーダーの育成と現代の価値創造リーダーたちによる対外的情報発信を目指します。これから1年間にわたる育成塾の活動を通して、価値創造理念の共有化と伝承、価値創造サイクルとプロセスの組織化、次世代を担う人材の横のつながりを図るプラットフォームの構築等を目指して行く所存です。
第1期の活動はフォーラムの幹事会社等に限定いたしますが、将来的にはオープンな形で展開する事を予定しています。この育成塾の概要は日本経済新聞の紙面、フォーラム雑誌 、専用サイト等で随時発信してまいります。
「価値創造フォーラム21」では、今年、新たな11年目を迎えるに当たり、これらの活動を通して、更に産業界や学会における様々な価値創造プロセスやシステムの進化を促し、持続的な日本経済の再生・発展に寄与してまいりたいと考えております。
主催
価値創造フォーラム21
会長 |
大橋 洋治(全日本空輸株式会社 取締役会長) |
---|---|
理事長 |
長島 徹(帝人株式会社 取締役会長) |
後援
日本経済新聞社
コーディネーター
嶋口 充輝 |
法政大学経営大学院教授 |
---|
運営委員長
早川 吉春 |
霞エンパワーメント研究所代表 |
---|
運営委員会メンバー
俵 則道 |
帝人株式会社 調査・渉外グループ主席調査役 |
---|---|
佐藤 渡 |
株式会社アサツーディ・ケイ コーポレート本部人事局長 |
吉田 伸之 |
株式会社資生堂 総務部秘書室参事 |
野口 達也 |
富士ゼロックス株式会社 営業本部営業企画部営業革新室長 |
永渕 富三 |
三井物産株式会社 経営企画部業務室長 |
池田 明 |
三井不動産株式会社 経営企画部経営企画グループ長 |